顔面神経麻痺
多くはウィルスの再活性化が原因です


 ある日、急激に片側の顔面が動かしにくくなります。額から眼輪、頬、口角までの顔面に症状がみられます。顔面神経は味覚にも関わるため、顔面の症状に加えて味覚障害がみられる患者さんもおられます。脳卒中と異なり、手や足に症状は見られません。顔面神経麻痺の70-80%がウイルスの再活性化です。単純ペルペスウイルスと帯状疱疹ウイルスが原因ウイルスとして同定されています。その他、外傷や中耳炎、腫瘍なども原因となる事があります。
 クリニックでは、顔面新麻痺が観察された場合には、まず脳卒中や脳腫瘍などの頭蓋内疾患が無いことを確認します。それから、顔面神経麻痺の内服治療を行う方針としています。